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綺麗なカラーには綺麗なベースが大事

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そもそもヘアカラーで重要なことはベースとなる髪の状態、状況がとても重要です。
例えばベースとなるあなたの今の髪の状態が
ポイント
- カラーも何もしていないバージン毛
- 美容院で何回かカラーをしていて明るくなっている状態
- 市販のカラーで何度か染めている
- 黒染めをしている(美容院or市販のカラー)
- 縮毛矯正(ストレートパーマ)をしている
- ヘナ(草木染め)をしている
- 硬くて太い髪or細い猫っ毛
などなどこれ以外にもあると思いますがざっくりこんな感じのベースの状態があります。
カラーも何もしていない黒髪の状態

まずはこのバージン毛と呼ばれる何もしていない髪の状態の時が4レベル〜5レベルです。地毛が明るい人で6レベル〜7レベルくらいなのですが
ポイント
髪の明るさをレベルで表します。レベルの数字が低いほど明るさは暗くなります。
1〜5レベル | 黒髮 |
6〜12レベル | 暗めの茶色〜明るめの茶色 |
13レベル以上 | かなり明るめの茶色〜金髪〜白っぽい金髪 |
ざっくり分けるとこんな感じ。
ポイント
髪の毛にはメラニン色素と呼ばれる赤い色素が入っているのですが、アジア人は特にこのメラニン色素が多くそれによって髪の毛が黒くなっています。
カラー剤は基本的に1剤と2剤に分れていて簡単にいうと1剤が色を入れる作用2剤がメラニン色素を分解して髪を明るくする作用がありこの2つを混ぜ合わせることで髪を明るくしながら色を入れて行きます。

なので硬くて太い髪の方は特に明るくなりにくく透けにくいです
この状態の方で明るくしたい場合や、透け感のある外国人風カラーがしたい場合は何度かのカラーリングで段階を踏んで明るくしていく方法をお勧めします。

ヘアカラーを1回以上しているベースの髪

美容院や市販のカラーで一回以上ヘアカラーをしている状態だと地毛の色よりも明るい(6レベル以上の)レベルになっていると思います。こちらも今の状態が6レベルなのかまたは12レベルなのかによって仕上がりに影響してきます。もちろん髪の硬さや太さによっても変わりますす。
黒髪よりはメラニン色素が削られているので明るくなりやすくなります、ダメージや髪が細い方猫っ毛の方などは結構明るくなりやすいです。

黒染めをしている
※注黒染めをしているベースの髪をカラーリングするのはかなり大変です!!
というのも黒染めはさっき言ってたカラーの1剤の染料がかなり濃いためなかなか色落ちしません。(黒染め前のベースにもよるけど最低でも1年くは残ります)さらに普通のカラー剤ではその染料を落とすことがなかなかできません。基本的に黒染め毛を明るくしたい場合にはこの染料を落とす特殊なカラー剤やブリーチ剤を使うことになります。
さらに自分で市販の黒染めをしている場合は基本的にムラに染まっているので、そこからのカラーリングは本当に難しい施術になります。自分でさらに染めても絶対に綺麗には染まりません。痛むだけなのでやめましょう。
ポイント
美容院では黒染めでも普通より少し明るくしやすい黒染めがあります、うちでは必ずこの薬を使います。
さらに【暗染】と呼ばれる手法で抜けやすい色味をかなり濃く入れることで黒に近い色に見せて黒染めっぽくする方法もあります。こちらの方法は抜けやすいため短期間黒っぽくしたい方にはオススメです。

縮毛矯正をしている

こちらの髪も実は染まりにくくなっています。黒染めほどでは全然ないのですが
ポイント
- 縮毛矯正をしている髪は、していない髪に比べて、している部分はだいたい2レベルくらい明るくなりにくいです。
- これは髪のタンパク質が縮毛矯正により固くなってしまっている部分があるためためこういうことが起こります。
- 縮毛矯正をすると見た目はまっすぐで綺麗に見えますが、ダメージは結構あります、さらに毛先に行くにつれて基本的にそのダメージは大きくなります。
- その毛先のダメージが強いところは色をたくさん吸い込んでしまいます。
- なのでその部分が色が濃くなってしまい暗くなってしまいます。
- ダメージしてるので色はぬけやすいので何日かすると気にならなくはなりますが、普通に染めたら染めたては根元付近が明るくて毛先が暗くななって変になってしまいます。

ヘナ(草木染め)やカラートリートメント(白髪が染まるトリートメント)をしている

これも中々手強いベースになります
これらも染料です、
ポイント
- これが髪に付着することによって髪が染まります。
- これらはカラー剤とは違って1剤と2剤には別れていないことが多いのですが、主には1剤のみ(髪に色をつける)です。
- なので髪自体が明るくなることはありません。
- 白髪(メラニン色素が無く白い髪)やカラー剤ブリーチ剤によってメラニン色素が削られて明るくなっている髪に色が入ります。
この染料が先ほどの黒染めの部分でも触れたように髪に残ってしまい、次のカラーをするときの邪魔をしてしまいます。

ベースを見極めたら希望に近づけるカラーを調合
ヘアカラーは一歩間違えるとあなたの髪を一気に壊してしまいます。

ヘアカラーはめちゃくちゃ奥が深いです。ハマればハマるほどその可能性は無限大に広がります。何年か前にはかなり手間のかかっていたことが最近のカラーでは簡単にできたり、薬剤の進化もめちゃめちゃ早いです。
その進化に遅れをとらないよう僕たちもしっかりと勉強し腕を磨いています。

時にはカラーの種類を4つも5つも変えて場所により塗り分けてカラーリングして行きます。それによって希望の髪色を作って行きます。
これは美容師の個人的なスキルや経験値によっても大きく仕上がりに差が出る部分でもあります。
しかしながら経験値の差でいうとそこが美容院でのカラーリングとお客様自らが行う市販のカラーの最大の違いとも言えますね!!
まとめ


- ヘアカラーはベースの髪が大事
- ベースによって仕上がりが大きく違ってくる
- 希望のヘアカラーへのアプローチはいろんな方法がある
- ある程度は美容師のスキルでなんとかなるけど
- どうにもならない場合もある
- とりあえず黒染め、ヘナ、カラートリートメントは怖い

