世の女性の7割がヘアカラーをしている今日この頃。普段何気なくしているヘアカラーにも実はいろんな種類があります。
皆さんはカラーの種類とか気にしたことありますか??
この記事の目次
カラー剤の種類
ヘアカラー剤は大きく分けると5つに分類されます。
カラー剤の種類
- 一般的なヘアカラー剤(アルカリカラー) ※医薬部外品
- ブリーチ、ライトナー(脱染剤) ※医薬部外品
- ヘアマニュキア、塩基性カラー ※化粧品
- カラートリートメント、カラーバター ※化粧品
- ヘナ(草木染め)※(化粧品)(雑貨)
一般的なヘアカラー剤(アルカリカラー)※医薬部外品
アルカリカラーは髪の内部まで染まるカラー剤です。
一般的なカラー剤のアルカリカラーとは髪の内部に浸透して色を発色させます。
まずはヘアカラーと聞いて一番一般的なヘアカラー剤、アルカリカラーについて。
こちらは【永久染毛剤】とも言われ、1剤と2剤に分かれていてそれを混ぜて薬を作り髪に塗ります。
1剤
1剤には「酸化染料」と「アルカリ剤」が入っています。
- 【酸化染料】は髪に色味を入れる染料
- 2剤と混ぜることで発生する酸素によって発色する
- 【アルカリ剤】は髪のキューティクルを開く
- キューティクルを開いて髪に色を入れやすくする
2剤
2剤はオキシとも呼ばれ過酸化水素水というものが含まれておりその濃度を表す値で「1.5%」「3%」「6%」 などと表されます。数字が大きいほどパワーが強くなります。日本でのMAX濃度は6%です。
- 【酸化剤】と言われる過酸化水素水
- 1剤のアルカリ剤と反応して酸素を発生させる
- 髪のメラニン色素を分解して
- 髪を明るくする
- ダメージややりたい明るさ、ベースによって%を使い分ける
簡単に説明しますw
これが一般的なカラー剤です。
なのでこの一般的なカラー剤(アルカリカラー)は髪の色を明るくすることが出来ます。
髪の色を抜きながら色を入れて行き、入れた色だけが落ちていきます。なので色が落ちて行くと髪の色は明るくなります。
一度色を抜いた髪は色を入れる前の髪の色に戻ることはありません。
ポイント
- 美容院や市販のカラーで髪を明るくすることができるヘアカラー剤
- 白髪染め
Rely onのイチオシカラーのイルミナカラーもこのカラー剤(アルカリカラー)の一つに分類されます。
イルミナカラーはこちら
ブリーチ、やライトナー(脱染剤)※医薬部外品
ブリーチやライトナーとは髪の色を脱色すること
「ブリーチ」という言葉は聞いたことがある人も多いかと思います。ブリーチとは主に「漂白」や「脱色」などどという意味の言葉ですが。
あなたの今の髪の色を脱色すること(正確には髪のメラニン色素を分解して髪を明るくして行くこと)です。
ライトナーはブリーチの弱いバージョン
簡単にいうとライトナーはブリーチのパワーが弱いバージョンみたいなもんです、パワーが弱い分ダメージもブリーチに比べて少なくなりますが、その分明るくできる力も弱くなります。
一般的なヘアカラー剤との違い
先ほど説明した一般的なカラー剤(アルカリカラー剤)との大きな違いは
ブリーチやライトナーをする理由
- 基本的には美容院ではブリーチやライトナーだけの施術はしていません
- ブリーチやライトナーをする場合は
- お客様が希望する色が極端に明るい場合や
- インナーカラーやハイライトなど
- ベースの色とコントラストをつける場合
- 光に透けるような色
- 希望する色に対してベースの明るさが足りない場合
こういった場合にブリーチやライトナーを施術していきます。
ブリーチについて詳しくはこちらが参考になります
ヘアマニキュア、塩基性カラー ※化粧品登録
ヘアマニキュアや塩基性カラーとは髪の表面で発色する絵の具のようなカラー剤です
ヘアマニキュアや塩基性カラーとは絵の具のように髪の表面に色を乗せるカラー剤です。こちらは最初に説明したアルカリカラー剤と違って、
1剤(色味)のみで出来ていて髪の色を抜く作用がないです。なので
まさに絵の具のようなカラー剤です。
まずは絵の具を想像してください。
絵の具は白いキャンバス(白い紙)には想い想いの色を乗せることが出来ますよね。
でも黒いキャンバス(黒い紙)に絵の具で色を塗っても思うように色は見えませんよね。。
なので
- ヘアマニキュアや塩基性カラーは
- 何もしていない黒髪や、黒染めや暗染によって黒っぽくなった髪(黒いキャンバス)には発色しにくくなっています。(正確には色は入っているがわかりずらい)
- 逆にヘアカラーで色落ちした髪や先ほどのブリーチやライトナーで明るくなった髪(白に近いキャンバス)に入れると発色しやすく(正確には色が入っているのがわかりやすく)なります。
ポイント
正確にいうとヘアマニキュアと塩基性カラーにも大きな違いがありますがこちらについてはまた詳しく記事にします。
塩基性カラーについて詳しく書きました
インナーに塩基性カラーを使った仕上がり
ヘアマニキュアや塩基性カラーをした場合は次回のカラーが染まりにくくなります
なぜかというと
ヘアマニキュアや塩基性カラーは髪の表面に付着して発色します。なので次に一般的なカラーをする場合髪の色を抜きながら髪に色味を入れて行くので、
そもそも髪の表面に色が付着してない場合に比べて色が抜けにくくなります。色が抜けにくくなるということはそこに入って発色するカラーの色味がわかりずらくなります。
ポイント
ただし、同じ色や同じ系統の色で染める場合は前回のカラーが少しでも残った上で同じ色味をかぶせるので逆に発色は良くなります。
カラーバターやカラートリートメント
カラーバターやカラートリートメントも髪の表面に付着して発色します。
こちらもヘアマニキュアや塩基性カラーと同じく1剤のみで髪の表面に色が直接付着して発色します。なので髪は明るくなりません。
カラーバターとカラートリートメントは基本同じものです
これらは先ほどのヘアマニキュアなどと同じように髪の表面に付着して発色して行くものです。なので主に髪が明るい状態もしくは白髪などに染めたときに色がわかります。
カラーバター
カラーバターは色々な色味があります。原色に近い、赤ピンク、青や緑、茶色も黒もあります。
カラートリートメント
カラートリートメントにも色々な色がありますが一般的には茶色や黒が主流で「これをシャンプーした後にやって行くことで徐々に白髪が染まりますよ」みたいな売られ方をしているカラー剤もカラートリートメントの一つです。
こちらはインナーにカラーバターのエメラルドグリーン
カラーバターやカラートリートメントをした髪も次回カラーが入りにくい
カラーバターやカラートリートメントでを美容院や自分でセルフでした髪も
次のカラーは染まりにくくなります。
ヘアマニュキアや塩基性カラーと同じく髪の表面に付着したこのカラー剤が次に入れようと思ったカラーの作用の邪魔をしてしまうからです。
最初に説明したアルカリカラーはベースとなる髪の色を抜きながら色味を入れていくと説明しましたが、カラーバターやカラートリートメントをした髪は髪の表面に色味が付着していて付着していない場合に比べて髪の色が抜けにくくなります、ですので必然的にカラーの発色が悪くなります。
カラーリングはベースが大事です
ヘナカラーなどの草木染め
ヘナは植物の葉などを粉末状にしたもの
ヘナは粉末状のものと水(お湯)を混ぜてペースト状にしたもので髪を染めます。
ヘナカラーは主に白髪染めに使われます
ヘナカラーによるカラーリングは髪を脱色する薬が含まれていないため、髪を明るくすることは出来ません。
ですので明るくなってしまった髪に使用することも稀にありますが、
ヘナは化学物質によるアレルギー反応は出にくいが稀に植物によるアレルギーが出ることもある
ヘアカラーでアレルギーが出る方がいますが、ヘナはヘアカラーに比べたら化学物質によるアレルギーが出にくいと一般的に言われていますが、逆に植物によるアレルギー反応が出ることもあります。
また
100%天然成分のヘナもあれば科学成分が配合されたヘナもあるため、ヘナだから全くもって安心というわけではありません。個人で購入し使用する場合は成分などよく見て購入してくださいね。
また美容院でのヘナカラーは取り扱ってないところもありますので気になる方は美容院にといw合わせてみることをオススメします。
ヘナカラーも次回のカラーリングに影響があります
まとめ
- カラー剤はいろんな種類がある
- 一般的な髪を明るくできるカラー剤はアルカリカラー
- アルカリカラーは髪の内部から発色する
- ヘアマニキュア、塩基性カラーは髪の表面に付着して発色
- カラーバター、カラートリートメントも髪の表面で発色
- 色が残っていると次回カラーを変える場合、次の色が入りにくい
- ヘナは植物の粉からできている
カラー剤の種類を理解して次のカラーリングをもっと楽しんでいきましょうね!!
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2020/4/23
chokikazuこんにちは呉市広のヘアカラー職人の Rely on の chokikazuです。 ヘアカラーの記事が増えてきたのでまとめた記事を作りました。 この記事の目次1 ヘアカラ ...